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ロシア国民の美容整形への関心高し

今回は政府系のロシア新聞6月21日付の社会面に載っていた記事です。
政治・経済面はつまらない記事が多いので、つい読み飛ばしてしまうのですが、時々社会面には現代ロシア社会の一面を伝えるこんな記事も載せている新聞です。
ソ連時代から、ファッションや美容やエステには関心の高いお国柄でしたが、美人国ならではという側面もあるのでしょうか、美容整形熱も相当に高いようです。

「ロシア国民は121億ルーブル(約230億円)を美容整形外科手術に、1000億ルーブル以上を最新の美容施術に消費している。昨年、実にロシア人は、ロシア国内で行われる美容整形外科手術に120億ルーブル以上を消費したのである。男性も女性も、自分の容姿の中で何を一番<見栄え良く>しようとしたのであろうか? 切開して眼を大きく見せる手術、眼瞼の手術、豊胸手術、顔を面長にする手術・・・以上が、分析センター<Vademecum.>が行った調査結果である。
昨年ロシアでは、15万3700件の美容整形手術が行われた。眼瞼手術(瞼の形状を変えて、眼を切り開く)がそのベストスリーのトップである。5人に一人のロシア人が、美容整形外科医のメスの下に身を横たえ、手術を受ける決心をした(ロシア国民の22%、手術回数は3万3500件である)。
専門家が指摘するには、1年前にはこのタイプの手術が人気ナンバーワンとなっていたのは数えるほどの地域だけであった。トップを走っていたのは豊胸手術で、1年間でその手術回数は増えたとはいえ、今では18%という2番人気に甘んじている。2015年に自分の胸を大きくしたロシア女性の数が2万6200人だったとすれば、2016年にはすでに2万8000人に達した。
どうやら『ロシア人女性は瞼、胸、鼻の形を良くしたい、顔の輪郭を卵型にしたいと思っている』らしい。
人気ナンバースリーは顔を面長に見せる、すなわち卵型にする施術である。美しくなりたいと願う美の追求者たちの11%がこの種のオペを受けていた。4番人気に来るのが鼻形成手術、つまり鼻の形を変える手術だ。もっとも、1年前の14%が9%に減少はしている。
つまり、顔を面長にしたり鼻の形を修正したりする外科的手術は、<メスなし>で修正する最新の美容施術に道を譲りつつあるようなのである。今ではプロテーゼ(特殊な注入物)の助けを借りて見栄えを良くすることができる、と<Vademecum.>の専門家たちは主張する。顔を卵型にすることも、挿入物の少ない美容施術で可能だ。ついでながら、この市場は美容整外科市場よりもかなり重みがあるものとなっている。昨年度で、ロシア国民は1000億ルーブル以上のカネをこの市場に落とした。美容整形外科市場の実に10倍以上である。このカネで、1200万件の美容注射ないしは美容注入施術が行われたのである。
昨年ロシアで仕事をしている美容整形外科医の数は全部で約1500人だった。主に連邦中管区で仕事をしている。内657人がそうである。北西管区が209人、ヴォルガ川沿岸地域が189人と続く。MEDIGO国際インターネットサービスのデータによると、美容整形外科医数でロシアは世界のトップテンに入っている。米国、ブラジル、インド、中国、日本、韓国に続いて、第7位だ。
現在、手術の3分の1(36,5%)はモスクワで行われている。都会の年頃の娘たちに最も人気のある手術は豊胸手術だった。
もっとも、専門家たちの指摘によると、モスクワ娘たちは必ずしも自分たちの住んでいる都市で手術をしているわけではない。最近のトレンドの一つとして、彼女たちは自分の顔や身体を修正してもらうために隣の地域、例えばトゥーラやヤロスラブリやトヴェリやウラジーミルに出かけていく。多くの手術が2分の1近くも安いからだ。一方で地方の医師たちの多くはモスクワサンクトペテルブルグといった都会で腕を磨いた。それゆえに彼らは高い資格を有し、中には国際免許状を持っている医師たちもいる。彼らの<メス>に身を託すには、数か月は順番待ちしなければない。
ここ数年間は、美容整形外科も経済危機の影響を受けている、と専門家たちは指摘する。例えば、2014年度の美容整形外科の<自然>成長率が24%で、<お金の廻り具合>の伸び率が15%であったとすれば、2015年度はそれぞれ6%と4%だった。『昨年度はマイナス成長となっている。それぞれ、2%と4%ほど下がった』 
とはいえ、専門家たちは、美容整形市場が大きく縮小するとは予想していない。いくつかのファクターで、それが説明される。多くの患者たちが美容整形への投資を美と健康を保つ手段だと見ていることが、第一のファクターだ。第2のファクターとして、ルーブルの為替レートが大きく下がったことで、欧州から医療ツーリズムの波が押し寄せた。特に、鼻の整形手術を専門とする美容整形外科医たちは国外からの患者数が増えたと指摘している、と<Vademecum>分析センター。価格の抑制や様々な値引きやサービスといったクリニックと整形外科医たちのマーケティング活動が、補足的に需要を刺激している、とも専門家たちは付け加えている。」

古い世代に属する私は、親からもらった体や顔をメスで傷つけることには抵抗がありますが、シミ取りのレザー治療やしわを伸ばしてくれるコラーゲン注射などには、時々心が傾きます。でも、あまり顔のしわを伸ばし過ぎると、年齢とともに不自然に突っ張ったような感じになって、表情が乏しくなるという記事も読んだことがありますので、ケネディ前駐日大使のような、しわだらけも美しいと居直れる自然体が一番いいかな、と悩めるところです。まあ、ケネディ前大使はお顔立ちが知的で品があり、整っていますからね。

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